残暑お見舞い申し上げます。
今年の夏も、わたしは愛する京都へ・・・♪ その詳細はまた後日お届けしますね。今回は、京都を代表する宿でもある宿好き垂涎の名旅館「俵屋」をレポートします!
俵屋は、京都駅からはクルマでも10分足らずで着く、繁華街の裏通りにあります。日本を代表する高級旅館ですが、とてもざっくばらんで家庭的な雰囲気のお出迎え。「高級」といわれる場所に足を踏み入れるとき、多かれ少なかれわたしたちはどこか身構えてしまうところがあります。そんな緊張をほぐしてくれるような親しみやすさにまず驚かされました。
そう、宿には主人がいて女将がいます。宿は「家族」が営んでいるからこそ、単なるサービスのよしあしでなく、独特のカラーが出るものなのですね。
まだチェックインには時間があるので、荷物を預け俵屋が営む天ぷら屋「点邑」へ。大の天ぷら好きで東京の店はかなり食べ歩いたわたしですが、ここのCPにはビックリ。お昼なら5000円で、前菜から天茶、デザートまでついた京都らしい上品な天ぷらコースが楽しめます。目の前で揚げられる天ぷらは、野菜中心。江戸前とのタネの違いも面白いですよ。
部屋は1階の「富士」。1階のスイートルームは3室あり、その真ん中の部屋ですが、それぞれ独立したお庭があり非常にゆったりしているので、隣の部屋の気配はみじんもしません。
■アメニティやサービス
まずはお茶とわらび餅。これは宿で都度作るものらしくぷるんぷるんで冷たくて美味♪
部屋は寝室とリビング、濡れ縁はありますが雰囲気を壊さぬよう室内にしつらえられています。濡れ縁で庭を眺め涼んでも、蚊に食われる心配はありません(笑)。そしてふと横を見ると、冷水の入ったポットとグラスが置いてあります。この「さりげない気の利かせ方」あたりが、すごいのです。
冷蔵庫にはビールはじめソフトドリンクが冷えていて、自由に飲むことができます。クローゼットには、ネマキと部屋着であるゆかたの2着、足袋タイプの靴下が置かれています。
テレビはありますが、棚の中に隠せるようになっています。これは海外も含め、高級ホテルではよくあるしつらえですね。
お風呂には、到着したときからすでにたっぷりと適温に湯が張ってあります。ここがホテルと宿の大きな違い! そうこれが宿の「サービス」というものなのです。
壁の一部がガラスになっていて、庭が見えるしつらえ。そしてアメニティグッズは、さすが俵屋!オリジナルの石鹸は香りがよく有名だけれど、特に驚いたのがシャンプー&リンス。京都の玉理化学のラクレアで、これ、実はわたしも愛用している髪によい高級シャンプーなのです。
京都ブランドであり品質もよい玉理のものを使うとはさすが・・・と感心。
■心づけとゆかたのこと
あらためて挨拶に来た部屋つきの年配の仲居さんに、ぽち袋に用意しておいた心づけを渡します。これが日本旅館の面倒なところですが、この面倒さもまた文化。諸説ありますが、わたしは宿泊料金の1割程度を目安にしています。「必須事項」ではありませんが、まさにマナーのようなもの。
目安より少なくてもいいのです。
「お世話になります」の気持ちをこめて・・・これも大人としてのたしなみと思いたいものですね。
それにしても、宿で美しく浴衣を着るのは難しいものです。できれば腰紐を1本、持っていってください。背筋が伸びる着物の感覚とは違うけれど、気分だけでも色っぽくなれるのは浴衣ならでは(笑)。
丹前をはおって、部屋の外に。
■パブリックスペースを探検♪
さて、館内をご案内しましょう。
俵屋は2階建て。客室のほか、素晴らしいパブリックスペースがあります。高級旅館ではこうした部分に個性とセンスが表れます。
それにしてもものおとひとつしない。スイートはすでに満室だったし、客がいないわけではなく、古い日本家屋ゆえにすごい防音壁があるわけでもなさそう。とっても不思議です・・・
こちらも忍び足。まず1階にあるちょっとした待合などに使うお部屋に。書籍もあるけれど・・・こじんまりとした美しい部屋です。ここはどちらかというと、出発前の時間を過ごすのに使うみたい。
それから2階奥のライブラリーへ。
ここではセルフサービスでお茶やお菓子がいただけるといいます。狭く目立たぬ入口を入るとまず目に入るのは・・・なんとキッチン!
びっくり。外国のハーブティと紅茶などのティーパック、そしてお菓子が3種ほど置いてあり自由にいただけます。お湯もポットで自分で沸かします。自分の部屋の感覚なのです。お菓子のひとつに、わたしの取り寄せ品でもある、三光堂の松寿千年翠が・・・これはお坊さんが作るクッキーとして知る人ぞ知る存在。渋いセレクトに唸らされます。
ライブラリーの部屋は、宿の雰囲気とは全く違う北欧モダン。あさばのバーもそうでしたが、老舗宿でありながらも、こうした新感覚を取り入れるところは本当に素晴らしいと思います。海外からのお客様を「ホッ」とさせる空間なのでしょう。PC(Mac)と、タイプライターまで置いてあるところを見るとますますそう思います。
蔵書も相当のもの。しかも普通の本ではなく、美術・建築・史学関係の立派なものが目に付きます。
ライブラリーはとても変わったかたちをした部屋で、素晴らしい緑が見えるような設計。
そしてその奥にはちょっとごろりとなれるようなスペースが。一泊以上するのなら、ここでしばらく過ごすのも悪くないでしょう。一種のビジネスセンターも兼ねているのでしょうね。
さて、次回は一挙に「夕食」そして「朝食」をドーンとUP! お楽しみに☆
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