【山の上ホテル】前編:文化人の集う江戸前の天ぷら
きよこ ◆ お茶の水・湯島・九段・後楽園 ◆ 美食なホテル

何を隠そう(隠さなくていいけど^^)大学生活の後半を御茶ノ水にあるキャンパスで過ごした。久々に訪れたキャンパスは一変し、近代的なビルに生まれ変わっていた。駿河台に点在していた○号館たちも今は生まれ変わったおっきなビルに集約されてしまったようだ。 あの頃は、限ごとに授業が別の号館で行われることが普通で、授業の合間に建物間を移動していた。そんな移動の際、山の上ホテルの前は何度も何度も通り、風景の一部と化していた。しかしそんな日常のなかにあっても、まともに山の上ホテルは入ったのは、卒業式だった。ホテル内の写真室へ友人たちと袴姿の卒業写真を撮りに。 いつも隣にありながら、なかなか奥へ踏み入れることのなかった空間に、卒業して○年たった(←内緒、うふ)今、訪れた。これはなかなか感慨深い。 ・・・などと少々センチメンタルなイントロですが、学生時代にはその中をまったく知らずに過ごしたのが、ここ山の上ホテル。いわば、友人宅に遊びにいくとよく顔をみかけ、でも挨拶程度しか交わしたことのない友人のお兄さんに、デートに誘われ、彼の内面に触れたような心地(笑)。・・・そーんな気分で訪れました。 さて、今回のお目当ては、山の上ホテル内の「天ぷらと和食 山の上」でのディナー。人気が高いという前評判にわくわくしながら予約しました。エントランスを入ると満席。前評判はダテじゃないようです。 天ぷらの醍醐味を味わうのなら、やはりカウンター席☆一枚板のカウンター席をしっかり陣取って、メニューを眺めます。やはりここはちょっぴり贅沢をして、「季節のおまかせ天ぷら(13,650円)」で!内容は下記のとおり。 ◆先附 ◆御造り ◆活巻海老 2本 ◆旬の魚 3品 ◆季節の野菜 5品 ◆かき揚 天丼又は天茶又は天バラ ◆お食事 赤出し又は澄し椀 香の物 ◆季節の果物
まずはビールで乾杯☆カウンター越しに目に入るのは、クラシカルな木の扉の大きな冷蔵庫。なんでも、氷を使った冷蔵庫(!)で、大きな氷の上に魚や野菜を乗せて保存しているそう。 「電気冷蔵庫ではどうしてもネタが乾燥してしまうので、湿度を保つにはこの方法が一番です。また、氷には消臭効果もあります。」・・・さりげないこだわりに、期待感は高まります。 まずは、先附「蛸のお酢の物」と御造り「鰹と鯛」をゆったりいただきます。そしてお待ちかねの天ぷらのスタート。 はじめにでてきたのは、海老。こぶりながら、ぷりっとした食感とじんわりと感じる甘みがたまりません~。天つゆとお塩でいただくのですが、このお塩にもこだわりが。「粗塩ながらえぐみが口に残らない沖縄「粟国の塩」を使用」とのこと。 さて、その後は、旬のお魚と野菜が次々と・・・!新銀杏・きす・玉ねぎ・はす・アスパラ・くり・帆立・穴子。揚げたての熱々をほおばるのは、やはり至福のひととき(ほう・・・)。 びっくりしたのは「くり」。まるごとひとつを揚げてあります☆ほくほくの食感に秋を感じます!そうそう「帆立」の肉厚&レア感も絶妙でした~。友人と顔をみあわせて、にんまり。 幸運なことに、カウンター越しに私たちの天ぷらを揚げてくださっていたのは、もうこちらに30年ほどいらっしゃるという鈴木料理長。お話もできました。(これもカウンターの醍醐味!)先日「蛇にピアス」で芥川賞を受賞した金原ひとみさんもいらっしゃったそう。何でも芥川賞を受賞した直後だったとか。「文化人の山の上ホテル」を実感したエピソード。 締めには天丼か天茶か天バラをチョイス。おおぶりの海老のたっぷり入った贅沢なかき揚をごはんとともに・・・。 素材を大切に丁寧な仕事をしつつも、敷居の高さを感じさせない心地よさ。老舗ホテル内に居を構えるお店ならではの、素敵な空気感が味わえる。昔からのファンが多いのも納得の一軒。居心地の良さについつい長居をし、最後のお客になってしまいました・・・!
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 |  | 山の上ホテル | JR総武線・中央線、地下鉄丸の内線 御茶ノ水駅 地下鉄千代田線 新御茶ノ水駅 地下鉄半蔵門線、都営新宿線、三田線 神保町駅 |  | 別館4階 422 | ツインルーム |  | ★★☆☆☆ | 14,700円(1室1名朝食付) |  | ◆ 美食度:★★★☆☆
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*宿泊費はシーズンや部屋タイプによって異なります。 |